2011/05/23

  • お知らせ

2011 業界誌記事紹介「MORI SEIKI USERS」より

業界誌記事紹介「MORI SEIKI USERS」に紹介されました。

 

(記事より)

京浜工業地帯の一角、神奈川県横浜市金沢区を本拠地とされている株式会社山喜様は、1947年6月に創業されました。ベアリング保持器、圧縮機用シリンダライナーを主力製品にされており、中でも60年以上にわたって培ってきた加工ノウハウを活かしたベアリング保持器は、A15~650mmまでの幅広いサイズを、年間50万個製造されています。

 同社の製造営業方針は、「山喜は早くて、品質が良くて、安くて、何でも出来る、しかも親切丁寧」。特に品質には力を入れて取り組んでおられ、品質システムの国際規格ISO9001を取得され、製品の面品位や寸法、真円度などの品質を定期的に徹底してチェックすることで、納品先のお客様からも高い評価を得られています。

また、競合の海外メーカーと差別化を図るために、多品種、小ロット、難形状、特殊材の高品質加工も行っておられます。

同社のポリシーをお聞きしたところ、代表取締役社長の山﨑一氏が一言で言い切られたのが、「変化なくして進歩なし」という言葉です。

ダーウィンの進化論から着想を得られたそうで、「環境変化の激しい時代には、その変化にいち早く気づき、それに合わせて会社組織や自分自身が対応、変化していく必要があります。お客様や周囲から必要とされる能力、要求、サービスは常に変化しているのです」と語られるように、組織や設備に固執せず、状況に合わせていつでも現状を見直すフットワークの良さが、同社の強みのひとつとなっています。

実際、かつて同社で最も売上比率の高かった製品はシリンダライナーでしたが、将来を見越して主力製品をベアリング保持器へと移行していき、みごと成功されています。

現在、同社には2軸制御CNC旋盤SL-25Bが3台、CL-20Bを2台など合計10台の森精機のCNC旋盤を導入いただいています。また、高精度立形マシニングセンタSV-403を7台、NV5000シリーズ16台など合計27台の立形マシニングセンタも使用されており、工場内で機械が整然と並んでいる姿は壮観です。

このように数多くの森精機の機械を導入いただいている理由を山﨑氏にお聞きしたところ、「性能はもちろんですが、対応が丁寧です。アフターフォローも素早かったです」とのお言葉をいただきました。さらに同社は、2011年9月に工程集約を図るためにDMGの5軸加工機DMU 50 eco も導入されています。

今後の目標について、山﨑氏は「日本のベアリングメーカーが世界で飛躍するためのサポートをしていきたい」と語られます。
「バネやネジと同じく、ベアリングは産業のコメと言われており、この世になくてはならないものです。私たちが属するベアリング業界が今後も成長していくためには、自動車、航空、工作機械などの産業にもっと伸びていってもらわなければなりません」と製造業全体に熱いエールを送られています。
60年以上の歴史がありながら、変化を恐れずに常に前進し続けている
同社の姿は素晴らしく、今後も目が離せません。

 

USERS2011_3_J_DMG_111018_01